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ニカラグアにおける東洋医学教育ボランティア活動報告 2015
 1. 視覚障害者の教育支援(4項目)

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1.指圧講座修了生支援

(1)指圧講座修了生の就労状況調査
 2013年10月から11月、指圧講座の第1期から第3期までの修了生29名の就労状況を調査した。うち、9名については修了生の職場を訪問し、施術を受けて、助言・指導を行った。
就労状況は自宅開業9名、治療院勤務6名、治療院開設1名、ホテル勤務5名、指圧師として美容院勤務1名、廃業3名、ピアニストに転職1名、視覚障害者協会勤務1名、不明2名であった。なお、美容院に勤務の形態は美容院内のスペースで指圧を行うもの。
来院患者数は自宅開業の場合、1週間に2人〜4人、月に10人〜15人であった。治療院勤務の場合、担当患者数は1日に5人〜8人であった。
施術時間は50分から60分。
施術料金は自宅開業では、8ドル〜10ドル、治療院勤務の場合は、おおむね3ドル〜8ドル、ホテル勤務の場合は、15ドルであった。
手取りの収入は月に100ドル〜800ドルで、100ドル程度の人が多かった。 レベルアップの研修として、あん摩及びリフレクソロジーの技術習得を希望するものが多かった。

(2)レベルアップ研修:あん摩講座
 2013年11月から2014年8月まで、週に1回、合計100時間のあん摩講座を開催した。
指圧ベッドで、うつぶせ、あおむけ型の施術を中心に指導した。
指導の基本方針は、手から手へ技術を伝えることとし、模範施術、相互練習、施術を受けて評価・助言、技術完成への学習サイクルを実践した。
試験は2回実施し、修了の認定は60%の技術習得と80%以上の出席とした。
受講生は22名で、9名が修了し、大学の修了証書を発行した。

(3)レベルアップ研修:リフレクソロジー講座
 2015年3月から8月まで、週に1回、合計60時間のリフレクソロジー講座を開催した。足及び手のリフレクソロジーを、手拭い、マッサージオイル、エセンシャルオイルを用いて、英国式を主に、台湾式を参考に、下腿・前腕部分を含めて、各手技を指導した。
試験は4回実施し、修了認定は60%の技術習得と80%以上の出席とした。
受講生は21名で、14名が修了し、大学の修了証書を発行した。

(4)レベルアップ研修:症状別指圧応用講座
 2015年4月から9月、症状別指圧応用講座、50時間を開催した。20名が受講した。
内容は、指圧施術の基礎理論、健康保持増進の施術、高齢者・子供、妊婦への施術、ストレスに対する施術、腰痛、座骨神経痛、頸部痛、ひざの痛み、肩こり、五十肩、ベル麻痺、脳卒中後遺症、頭痛、食欲不振、便秘、不眠などに対する診察と施術方法。 リンパ系の解剖学、生理学、リンパマッサージ基礎、リンパ浮腫に対するリンパドレナージ(上肢、下肢)、関節モビリゼーション(頸椎、胸椎、腰椎、肩関節、肩甲骨、仙腸関節、股関節、ひざ関節)など。

(5)治療院施術支援
 2015年2月、内陸部の都市シウナで修了生が開業した指圧クリニックは、病院以外、市内でただ一つのクリニックということもあり、多くの患者が訪れ、患者の対応に苦慮しているとのことで、訪問支援を行った。
患者数が多く、中には、車いすや膝の手術後で松葉づえの患者もいて、ベッドサイドで施術の指導を行った。

(6)治療院就職に向けた個別指導
 2015年3月から4月、指圧師として自立できず、渋滞する交差点で車の間を縫って、物乞いをする修了生の治療院就職を目指して、施術者としてふさわしい態度、言葉遣い、身だしなみ及び指圧技術について再教育を行った。この教育期間中に本人が治療院へ就職を果たしたが、その後、指を負傷したため仕事ができなくなり、以後、連絡が取れなくなった。

(7)市民市場へ出張店舗
 マナグア市内市民市場にベッドを運び入れ、指圧を行う修了生を支援した。土曜日の午後になると、次々に患者が訪れ、指圧がニカラグア人に好まれていることが分かった。


2.指圧講座現役生支援
 指圧講座現役生には臨床、症状別指圧、指圧基礎を指導した。
現役2年生には臨床実習の場に立ち会い、患者への対応方法、診察方法、施術方法、リスク管理などを指導した。また、臨床実習と並行して、指圧応用講座30時間を開設し、腰痛、肩こり、五十肩、ひざの痛み、頭痛、顔面神経麻痺など、主な症状に対する診察、指圧の方法を指導した。現役1年生には指圧講座に参加して、指圧基礎を指導した。


3.指圧講座指導者支援
 2014年2月から4月、指導者レベルアップ研修として30時間、主な症状に対する診察方法、指圧方法、解剖学、経穴および教授法を指導した。


4.日本への留学希望者支援
 2013年10月から2014年6月まで、国際視覚障害者援護協会を通じて日本の盲学校へ留学して東洋医学を学び、ニカラグアへ帰国後、指導的立場で働くことを希望する視覚障害者指圧講座の修了生2名に日本語点字・日本語を約300時間、指導した。 学習期間中1名が、日本大使館主催の日本語スピーチコンテストで第2位に入賞した。結果的には1名は本人都合により最終段階で日本への書類申請を辞退し、ニカラグアと日本の関係者を落胆させた。約束された将来の生活よりも、今の家族一緒の生活の方が大切というニカラグア人の考え方の前にプロジェクトがあえなく挫折することになった。
 また、もう1名は、ランドルト環による視力測定で視力等級がニカラグアで行われている英国式の視力検査値と異なり等級が軽くなった結果、生活費需給の見込みが立たないことからやむなく申請を辞退した。


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