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ベトナム報告(NISVA 佐々木氏)
ーニャックアン盲学校ー


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ベトナムの概要(外務省HPより)


  1. 面積
    32万9,241平方キロメートル
  2. 人口
    約8,616万人(2008年) 人口増加率:1.1%(対前年比)
  3. 首都
    ハノイ
  4. 民族
    キン族(越人)約86%、他に53の少数民族
  5. 言語
    ベトナム語

外務省HPでのベトナム情報


マッサージ業の現状

障害者人口は推定5百万人で、そのうち視覚障害者は約70万人。識字率は36%で、大多数(98%)の障害者は専門的な技術を身に付けていないが、 障害者全体では6割が何らかの仕事に就いている。しかし、視覚障害者の場合、社会の意識が低く偏見もあり職業に就く割合は低い。親類や住居を持たない 貧しい盲人には月45,000ドン(コメ15キロ)が支給される。視覚障害者の生計の立て方は主に次の3つである。

  1. 定職に就く者:人数は多くない。点字講師、音楽教師、パソコン講師、英語教師、各地の盲人協会職員、マッサージ師など
  2. 手工芸従事者と宝くじ販売:ほうき、ゴザ、はたき、ブラシ、線香などの制作、チューインガムや宝くじの販売など
  3. 家族や親族に依存する生活

近年、視覚障害者の新しい職業としてマッサージ業が注目されている。1990年代以降、ホーチミン市のグエン・ディン・チュー(NDC)盲学校 (国立ホーチミン盲学校)やホーチミン市盲人協会でベトナム・マッサージの指導が視覚障害者を対象に行われるようになった。2000年からは キークアン寺内に設けられた盲学校でもベトナム・マッサージの指導が始まり、ハノイやダナンに広がった。それでもハノイ在住の5,000人以上の 視覚障害者のうち、マッサージ業に従事しているのは20人にすぎない。

現在、ホーチミン市内でベトナム・マッサージを指導しているのは、DNC盲学校、ホーチミン市盲人協会、キークアン盲学校、マイアム・ニャットホン盲学校、 マイアム・ティンアンの5ヶ所である。研究期間は通常3ヵ月だが、内容を含め学校により様々である。また、マッサージ専門の教師もいないので、伝統いよう研究所 や医科大学の医師が招かれて指導している。修了者にはまサージ技術者の証書が渡されるが、その大多数は基礎知識が不足している。

一方、日本按摩はニャックアン盲学校で佐々木健作氏が中心となり、2年の課程で、解剖学、生理学、衛生学、東洋医学概論、臨床学、あん摩実技、 臨床実習の指導を行っている。ニャックアン盲学校は2006年に第1期卒業生8名を出したが、その就業状況は概ね以下のようである。

 生徒1:カトリック系の施術所に勤務。食事と宿舎付きで月収50万ドン(約3,500円)
 生徒2:自宅で自営、収入は300万〜500万ドン。
 生徒3:弱視でホテルのマッサージ・ルームに勤務。収入は不明。
 生徒4:ベトナム・マッサージの治療院に就職。収入は、食事と宿舎付きで50万ドンだが、夕食、水、電気代として30万ドン引かれるため手取りは20万ドンくらい。
 生徒5〜8:スポーツセンターに週4日間勤務。食事と宿舎月で収入は15万ドン。

ホーチミン市では4人家族の1ヵ月の食費は、1日2食なら120万ドン、3食なら160万ドン程度といわれている。マッサージ師は、1名1万ドンなので、チップを 計算しても、平均、日に5名以上施術しないと4人家族を養えないが、1日2、3名が普通のようだ。

出典:アジアにおける視覚障害者のマッサージ業の現状と課題 筑波技術大学 藤井 亮輔

ベトナム報告